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心理学・心理療法

家族療法③

家族療法③ 
 
 
【援助の焦点】
 
◎個人カウンセリング
 
『何らかの問題を抱えた人(CL)』の考え方、感じ方、行動パターンなどに焦点をあててゆく。
 
◎家族療法
 
家族の中で現れた、症状や問題を抱えた人を、『問題を抱えざるを得なかった人(IP)』と捉え、その改善を図るために、家族というシステムに介入してゆく。
 
 
【家族療法の援助方法】
※様々なアプローチがある中で、3つの視点について下記しています。
 
◎3つのアプローチの視点
 
1) 家族の交流の仕方(コミュニケーション)を変える
 
 
2) 家族の構造を変える(家族の役割)
 
 
3) 世代間にわたる家庭内のルール(葛藤)を見つけて改善する
 
 
現在の家族全体が上手く機能出来る状態に変化するよう介入を行う
⇓ ⇓ ⇓
家族のホメオスタシス
⇓ ⇓ ⇓
家族全員の行動の変容を中心にした『体験学習』的なものもある
(様々な造形法など)
 
  その『家族らしいあり方』を、家族が話し合い・関わり合いながら
確立してゆくプロセスを、支援してゆく   ~家族システムの機能~
 
≪参考資料≫
・亀口憲治監修・指導(1996).家族療法技法トレーニング第1巻~3巻.チーム医療(VHS).
・遊佐安一郎(1984).家族療法入門-システムズ-アプローチの理論と実際-.星和書店.
 
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家族療法②

家族療法②
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~『家族』の全体を治療の対象にする:家族療法とは?~
 
『個人』から『家族全体』へ 
● ● ● 
『患者』から『患者の役割を担う人』へ
 
家族療法の歴史
 
理論生物学者・科学者でもあるLudwing von Bertalanffy(ルードビッヒ・フォン・ベルタランフィ)による、『一般システム理論〈1948年〉』をカウンセリングに取り入れて応用・発展した技法。
 
システムとは?
 
System とは、古来ギリシャ語で「一緒にされたもの」と言う意味で、日本語では「組織」。金田一京助編の三省堂国語辞典によると組織とは「秩序をつけて組み立てられた全体」と定義される。この定義に従うとシステムは無数に考えられる。
ex)空気も元素で組み立てられたシステム。宇宙・動物・生物・同様に人間もシステム
 
つまり
システムとは、『互いに作用している要素からなるもの』
 
⇓ ⇓ ⇓
 
▶この理論・定義からも 『家族もシステム』 と捉える◀
 
 
家族療法における、IP(Identified Patient)
 
家族システムの病理を代表して『患者の役割を担う人(IP)』
つまり、家族の中の問題を抱えた人(IP)は、家族システムの機能不全の“被害者”“副作用”とみる。
 
⇓ ⇓ ⇓
 
家族全体(家族のシステム)を治療の対象と捉える
『家族療法』
 
 
家族療法
【Hitorigoto】
 
 今回は、家族療法の第二弾として、『家族療法とは?』の簡単な入口を掲載しました。 私たち人間、そして生きとし生けるものすべてにおいて、家族と言う存在は、とても重要なものではないでしょうか。
 私たちが生まれてから大人になり、培う物事の考え方、感じ方、行動のパターンの多くは、家族の中で学んできた、モデリングしてきたものである印象です。
 もし、良いものを学べたり、モデリング出来れば幸いですが、残念ながら、常にそうではないこともあるでしょう。それは、誰が悪いということでなく、家族と言う一つのシステムの中に、家族全員が流されてしまうような、大きなエネルギーの流れがあるのかもしれません。そのエネルギーの流れや、システムを変えることが可能であれば、私たちの心の回復に、大きな力となり、その後の人生を支えてくれるものになってゆくと・・・、願っています。
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≪参考文献≫
              ・中島義明他編(2001).心理学辞典(電子辞典版). 有斐閣.
 
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家族療法

家族療法①
 
 
【家族療法の必要性】
 
1950年代(米)に初めて心理学的立場から、家族支援が試みられた。
 
流れ
 
家族集団療法 → 家族心理療法 → 家族療法(家族カウンセリングもほぼ同意語)
 
第二次世界大戦後
 
ロジャーズ(来談者中心療法)による、カウンセリングの普及  
⇒個人対象だけでは援助しきれない部分が分かってきた。
 
家族カウンセリング
 
◎アメリカでの家族療法の発展は著しい(1960~1980)
 
従来は重症で個人療法の適応できない、精神病・摂食障害〈神経性食欲不振症〉に高い効果)がみられた。
 

◎1980年代日本へ
それまで、日本では“家族療法”を取り入れなくても*援助出来ていた。
(*取り入れる為の様々な要因や環境が整っていなかったこともあり)
 
 
⇓ ⇓ ⇓
◎現在
 
施設や病院で治療効果をあげて退院したクライアントが、家庭に戻ると再発。“子供”が発育過程で、家族内の機能不全が原因で、『トラウマ』を抱えた結果、大人になっても生きづらさを抱えて生きるようになる(アダルトチルドレン)。
⇓ ⇓ ⇓
 
『心の病は人が生きていく上でとても大切な
親兄弟などの家族関係からも引き起こされる』
 
⇓ ⇓ ⇓
 
『家族療法の必要性』
 
 
◎家族支援への社会的要因(日本)
 
・戦後の高度成長と共に、離婚率の増加・家庭内別居・夫婦不和
・マスコミ・情報社会(PC含)への子供たちの影響
・核家族化;祖父母の不在⇒家族の協力
・分かち合う姿・補う姿・命への実感が無くなる。
・母子家庭の増大・父親,母親の不在
・子供への虐待・ネグレクト・青少年の犯罪の増加 
・学校問題(いじめ・不登校・学級閉鎖など)
・違う世代が、同じ時間の共有(家庭)→対立が生まれるのはある意味当然のこと。
・家族全員が一緒にいる場面の減少
・子育てが終わってからの夫婦関係(高齢化などにより);10年→30年
など・・。 
 
この様な、社会変動は同時に、最近の農村の過疎化と高齢化、都会の核家族化、単身世帯の増加にも拍車を掛けている。このような近代社会化、家族の変化に加えて、個人主義の増長という価値観の転換は、最近の離婚率の上昇の、社会的要因のひとつとも考えられる。
 
⇓ ⇓ ⇓
 
『家族のあり方や個人の心身の健康にも深い影響。』
 
⇓ ⇓ ⇓ 
 
『家族療法の必要性』
 
【Hitorigoto】
 
 家族は、例えその内の誰かが、その命を全うしても、変わらず影響を与え続ける存在だとも、言えるのではないでしょうか。その影響が、当人にとって望ましいものであれば幸いですが、自分を否定し続けたり、きちんとした躾を受ける機会が得られなかったために、社会を生き抜く “すべ” を持ち合わせられない等の影響は、生きづらさに繋がり、様々な二次的問題(様々なアディクション・・)を生む可能性があります。
 その意味でも、家族療法、もしくは家族の問題に対しての様々な援助・支援をしてゆくことは、有意なことであり、今後更に地域社会において、そのアプローチが展開されることを、願い、皆さんと共に、働きかけてゆきたいと思っています。
 そして、Heartful Counsling Joy(カウンセリングルーム)でも、幼少期のトラウマ~アダルトチルドレン~の回復へのカウンセリングには力を入れています。必要があれば、ぜひ声をかけて下さい(^-^)。
 
 
≪参考資料≫
・亀口憲治監修・指導(1996).家族療法技法トレーニング第1巻~3巻.チーム医療(VHS)
 
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コミュニケーションについて

コミュニケーション①
 
  『ある心理状態にある人が、他者に情報を伝達すること』
 
 
対人コミュニケーションの意義
 
①自己の認知や感情を表出することで欲求を充足させることが出来る。
(言いたいこと言える)
②他者との間に同じ心理状態を共有する。部分的な交流なので“閉じた回路”と言う
③自己の社会的妥当性を高め、他者と情報や態度の違いを解消する。 
(すり合わせる)
 
 
対人関係のプロセス

①気づきの段階
(個人的)
②表面的接触の段階
③相互関係の段階
(親密;お互いだけが分かるコミュニケーションのツールをつくる)
 
 
対人間のコミュニケーションの構成因子
 
①送り手の要因
(どう発信するか?)
②メッセージの要因
(内容・文脈・流れなど)
③媒体とチャンネル
(どういう風に伝えるのか;文字?音?映像?)の要因
④受け手の要因
(どう受け取るか、チャンネルの不得手)
⑤送り手と受け手の関係の要因
(関係性;仲が良ければいいほど、ノンバーバルなコミュニケーションの有効性)
⑥状況要因
(場面?対面?間接的?)
 
【参考】
当カウンセリングルーム心理学入門勉強会『社会心理学②』
 
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ASD 急性ストレス障害

急性ストレス障害
 
 
ASD(Acute Stress Disorder)
急性ストレス障害とは?
 
▶事件の直後に起きる『急性ストレス障害』
 
心の傷(トラウマ)を残すような、大きな事件や事故の直後から最低2日間~最大4週間以内にみられるPTSDの症状に、解離症状がみられる場合、急性ストレス障害(ASD)と診断されると言われています。
 
ASDの症状がみられる場合は、その後、PTSDに移行する可能性も高く、早い段階からの、適切な周囲のサポートが必要とされます。
 
ASDの主な症状
 
 ■フラッシュバック・回避&麻痺・過覚醒(PTSDの主な3つの症状)
                                   ⇒ PTSDのページへ
    
 
 ■解離性症状
  ・ 自分のこころが身体から離れてしまったような感覚がする。
  ・ 感情や現実感が失われ、何に対しても実感がわかなくなる。
  ・ 事件や事故の重要な一部分の記憶が思い出せない。    など・・
 
 
 アメリカ精神医学会による診断基準を具体的に下記します。
 
ASD(急性ストレス障害) 診断基準
 
A.その人は、以下の2つがともに認められる外傷性の出来事に暴露されたことがある.

(1)実際にまたは危うく死ぬまたは重症を負うような出来事を、1度または数
  度、または自分または他人の身体の保全に迫る危険を、患者が体験し、
  目撃し、または直面した.

(2)その人の反応は強い恐怖、無力感または戦慄に関するものである.
 
B.苦痛な出来事を体験している問、またはその後に、以下の解離性症状の3つ(またはそれ以上)がある.

(1)麻痺した、孤立した、または感情反応がないという主観的感覚
(2)自分の周囲に対する注意の減弱(例:“ぼうっとしている”)
(3)現実感消失
(4)雛人症
(5)解離性健忘(すなわち、外傷の重要な側面の想起不能)

C.外傷的な出来事は、少なくとも以下の1つの形で再体験され続けている:反復する心像、思考、夢、錯覚、フラッシュバックのエピソード、またはもとの体験を再体験する感覚;または、外傷的な出来事を想起させるものに暴露された時の苦痛

D.外傷を想起させる刺激
(例:思考、感情、会話、活動、場所、人物)の著しい回避

E.強い不安症状または覚醒亢進
(例:睡眠障害、いらだたしさ、集中困難、過度の警戒心、過剰な驚樗反応、運動性不安)

F.その障害は、臨床上著しい苦痛、または社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている、または外傷的な体験を家族に話すことで必要な助けを得たり、人的資源を動員するなど、必要な課題を遂行する能力を障害している.

G.その障害は、最低2日間、最大4週間持続し、外傷的出来事の4週間以内に起こっている.

H.障害は、物質(例:乱用薬物、投薬)または一般身体疾患の直接的な生理学的作用によるものでなく、短期精神病性障害ではうまく説明されず、すでに存在していた1軸または2軸の障害の単なる悪化でもない.
 
 
《ASD診断基準について、下記文献より抜粋》
  ・米国精神医学会(APA)著、高橋三郎他訳(2004)「DSM-Ⅳ―TR精神疾患の診断・統計
      マニュアル新訂版」 医学書院
 
 
■対応について
 
まずは、事件や事故を体験するような状況から身を守る事が大切です。被害を受けた本人は感覚や感情が麻痺してしまっていて、判断力が鈍っていたりします。再び危険な状況に陥らないように、周囲がサポートしてゆく必要性があります。
その後、精神面が安定し、PTSDへの移行を防ぐためにも、周りの理解を示した態度や、必要な治療などが、臨機応変に求められます。
また、周りの人々も、自分自身のケアを忘れないようにしてゆきましょう。
 
助けを求めたり、自分自身をケアすることは、とても大切なことです。
 
こころの健康を応援しています。
 
 
《参考文献》
  ・飛鳥井 望監修(2007) PTSDとトラウマの全てがわかる本 健康ライブラリー イラスト版
      講談社
 
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