![]() このゴールデンウィークでもたくさんのボランティアの方々が被災地へ向けて出発し、活動を続けていらっしゃることと思います。 その “思い” と “方々を” 応援する気持ちで、「参考になれば・・・」と考え、援助する側の以下の視点について、参考文献*を元にあげてみました。 ■被災者の方々へどんな援助が必要なのか? 1)トラウマの体験の確認 □今回の災害で、ご自身が命にかかわる様なとても危険な目に遭遇した。 □今回の災害で、家族や親しい人が亡くなられた。 □今回の災害以外にも、トラウマ体験がある。 ※ 『話してもらうこと=全てOK』ではありません。 ・話しし過ぎることで、トラウマが強化され、かえってしんどくなるケースもある。 ・話すタイミングも、量も、個人差があるもの。 ・誰のために、話してもらいたいのか? (聴いている自分の為なのか?本当に相手の為なのか?) 等など・・。 ⇒を十分吟味し、専門家にきちんとした対応をしてもらう(橋渡し) 2)生活環境 □孤立している。 □家族の中に、介護の必要な方々がいらっしゃる。 □気にかけてくれたり、世話をしてくれる人がいない。 3)対人関係 □話を出来る、する相手がいない。 □言語的に意思の疎通が困難(外国の方・障がいをお持ちの方など) 4)サポート体制 □サポートしてくれる方々やシステムが存在していない、もしくは機能してい ない。 5)身体的な症状 □身体疾患がある。 □必要があるが、通院出来ていない。 □身体・精神・知的な領域で、何らかの障がいがみられる。 □身体・精神・知的な領域で、何らかの障がいが見られるが、認定を受けて いない。 □頻繁にアルコールの飲酒がみられる。 □年齢的に、ケアが必要な可能性がある(65歳以上~・80歳以上~等) ◎チェックが付いた項目が多いほど、心理的な負担が多く、支援が必要になる可能性が高くなると考えられます。 ![]() その援助には、専門家の力が必要です。自分自身の為にも、そして本当に相手を援助するためにも、出来ないことを無理にしようとしないことが大切です。一人ではありませんよね・・・。 そして、自分自身のケアも忘れず行うように心がけて下さい。 その中で、被災地の方々のそれぞれの思いと・・・、 支援される方々の思いが、“花開く”ことを、心より応援致しております。 ≪参考文献&抜粋*≫ ・金吉晴(2006) 心的トラウマの理解とケア,P95 第2版 じほう発行 Heartful Counseling Joy ~もっと素敵な自分に会える~
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